次の津波

 名取市の海岸地域は、閖上地区と北釜地区が津波で壊滅した。
 美田園地区と杉ヶ袋地区は、浸水したが住宅地が現存している。
 このことは、住民や子どもたちを次の津波から守らなければならないという必然性があるのである。
 次の津波は、いつ、どのくらいの規模で来るのか。予測は難しい。

 3月から様々な報道や講演などで情報を収集した。その結果は、津波がまた来る可能性が高いということだった。
 3月11日の津波で、海岸の堤防が破壊され、松林がなくなり、0m以下に地盤沈下した。この状態で津波が来れば、砂丘と貞山堀を乗り越えるのは簡単だろう。3mぐらいの津波でも3月の津波と同じ地点まで到達すると予想できる。3mの津波は、3月の津波の半分の高さである。その規模の津波は以下のパターンが考えられる。

@余震
 3月の本震の後の余震は、4月7日が最大である。余震についても統計的な予測しかできないということであるが、統計的なデータは多くはない。明治三陸地震から37年後の昭和三陸地震が余震だという説もある。今後に最大余震が起きる可能性は、大きいと思うし、それによる津波発生の可能性も高い。また、3月の震源域より陸側が震源になる地震が起きれば、津波到達時刻は早くなる。

A誘発地震
 3月の地震は、震源域が広範囲だった。その隣接地域である十勝沖や茨城沖が誘発地震の可能性が高い。その地域で大きな地震がおきれば、津波の発生も考えられる。

B千島沖地震
 1611年に千島沖を震源とする地震で大津波が来襲している。この地域の地震は400年周期という説もある。津波到達までには4時間はあるが、規模は大きくなると考えられる。また、千島沖は、3月の震源域の隣接地域だとも考えられる。

Cチリ地震津波
 チリ地震津波が襲ったのは昭和35年(1960年)である。当時、三陸には大きな被害があったが、県南の砂浜にはあまり被害がなかった。それは、堤防と松林が食い止めたのであろう。それがない状態で50年周期のチリ地震が起きたら、砂丘を越えて津波は来てしまう。